インタビュー紹介

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西村 亜紀子さん

西村 亜紀子さん

三菱電機マイコン機器ソフトウエア 株式会社
企画室 総務部 次長(兼)人事課 課長
「仕事は段取り」、「人との出会いは大切に」

会社情報

三菱電機マイコン機器ソフトウエア 株式会社
【所在地】 兵庫県尼崎市猪名寺2-5-1 杤尾駅前ビル
【事業内容】三菱電機のパートナーとして「情報通信機器」「画像映像機器」
分野の「組込みソフトウェア」「組込みハードウェア」の開発
【社員数】 790名(男性 695名:88% 女性 95名:12%)
(令和3年9月10日時点)

「仕事は段取り」、「人との出会いは大切に」

 「Create the New~新しいものを創造しつづけていく~」をスローガンに掲げる三菱電機マイコン機器ソフトウエア株式会社。高い技術力を基盤に三菱電機のパートナーとしてシステムの情報通信、画像映像分野の組込みソフトウエアの開発事業を展開しています。社員の9割がエンジニアというプロ集団の中で総務部次長兼人事課長として活躍されている西村さん。20年近くの一般職経験を経て総合職に転換され、現在は現場のエンジニアの想いを大切に、働きやすい会社づくりに尽力されています。

社会人バスケットボール選手から管理職へ

Q.これまでの経歴を教えてください     

    私は学生時代からバスケットボールに本格的に取り組み、三菱電機(伊丹製作所)の社会人チームから推薦をもらい一般職で入社しました。
 入社当時は、定時まで仕事をして、定時後にバスケットボールの練習をするスケジュールで、仕事内容はエンジニアが手書きした設計書をデータ化することでした。
 やがて、1人1台PCが配置されたことにより所属していた部署がなくなり、所属員の勤怠入力チェックなどを含む総務的な業務の担当となりました。エンジニアの側で働く環境で、コンピューター言語に興味を持ち、部署内のホームページを作成し、情報共有を工夫したり、技術補助的な業務をしたりと、部内で必要とされる存在であることを心掛けました。その後、総務への異動で給与計算を任されるようになり、気がつけば10年近く総務の仕事をしていました。その間に産休・育休を1回取得しました。
 転機は育休から復帰後しばらくしての2005年のことです。上司から「企画や採用の仕事をしてほしいので総合職への資格変更試験を受けないか」と勧められました。当時は、資格変更する人も少なく迷いましたが、「期待されたからには応えたい!」との強い思いや「長い目でキャリアを捉えていこう!」と考え、試験を受けて総合職に転換しました。
 2014年に総務課長に昇進するのですが、最初に上司から「管理職にならないか」と声をかけられた時は断りました。仕事が充実しており、管理職になることで何が変わるのかがわからなかったためです。しかし、自分なりに日々課題は認識してきており、「こういう会社にしたい」という理想は抱いていました。元々エンジニア(=現場)に近いところで仕事をしていたので、現場がどういう想いで働いているかを知っていたからかもしれません。そんな話を三菱電機の人としていた時、「理想があるなら管理職を受けるべきだ。管理職にならないと実現できないこともる。」と言われ、管理職になることを決意しました。
 役職に就いて感じたのは、「気軽に話せなくなった」ということです。例えエンジニアの気持ちがわかっていても、立場上、会社全体を見なくてはならないため、気軽に同意できないジレンマを少し感じていました。自分の発言が会社としての発言と受けとられかねないですから。
 2019年に総務部次長を任命され、より立場が上がってからは、例えば人員の補充について、「会社のために必要」と人員計画を考えることができるようになりました。これは役職に就いたからこそだと感じています。

出会いとコミュニケーションを大切に

Q.仕事をするうえでこだわってきたことや工夫していることを教えてください

    部下に対しては、「イマジネーションで仕事をしなさい」と伝えています。自分の行動を具体的に想像することで、必要な準備が見えてくるからです。
 例えば、採用について学校で説明するという予定がある場合、イマジネーションを働かせていないと、単に「学校で説明する」ということが漠然と浮かぶだけですが、イマジネーションを働かせると、「学校でどのように説明するか→そのためには何がいるか→必要なものの準備にどれくらいかかるか」と逆算できます。意識しないと具体的な行動に落とし込めないものです。
 また、人と接するとき、全体としては「上には厳しく、下には優しく」を意識しています。上司には、あえて意見をはっきり言うようにしています。私は自分が納得するまで動かないので、扱いにくいと思われているかもしれませんが(笑)。逆に部下に対しては、話しかけやすい雰囲気づくりに努めています。
 最近始めたのは、月1回の個別ミーティングです。皆で共有できるスケジュールシステムを見て私の空いている時間帯に10~15分(最長で1時間)を各自登録してもらうようにしました。ミーティングというと大げさですが、仕事の話だけではなく、家の話でもペットの話でも何でもいいですし、話すことがなければ「今回は何もないです!」でもOKです。1対1で話す時間を設けることで、いつでも話しかけられる雰囲気にできればと思って始めました。

優先順位をつけて割り切る

Q.ストレス解消法はありますか

   元々体を動かすことが好きなので、今はYOGAでストレス発散しています。自分の時間がなかなか取れなかった子育て中は、会社の帰り道に頭の中で帰ってからする家事の段取りを考えることで仕事との切り替えになっていたように思います。振り返ると、当時は大変だと思っていたことも、実は良いことだったということです。
 また、ストレスがたまらないように、優先順位をつけて割り切るようにもしています。子育て中で言うと、特に忙しい朝は、ご飯を作って食べさせて、洗濯をして、支度をさせて、その間に自分も支度して・・・。その中でも優先順位をつけるとすれば、例えば「洗い上がった洗濯物は干さないといけないけれど、お皿は洗わなくても何とかなる」という感じです。これは仕事でも通じることだと思います。全てできるに超したことはないですが、なかなかそうはいきません。
 考え方を変えて、自分のことを自分で楽にしてあげる工夫も大切です。

Q.皆さんにエールをお願いします! 

    仕事もプライベートも、楽しいことばかりではないと思います。しんどい時は、あえて自分と相手を切り離し、「相手は相手、自分は自分」と割り切ることも大切です。
 管理職についても、私は最初からなりたかった訳では決してありません。人をまとめるのも苦手です。しかし、上司や仲間からの勧めで管理職になってみて、気づいた良さもありました。また、自分の大変な時に助けてくれるのは「人」なので、人との出会いは大切にした方が良いと感じています。
 そして何より、「楽しんだ者勝ち!」です。子どもが小さかった頃は、仕事に子育てに大忙しでした。でも今振り返ると、子どもを自転車の前に乗せて何気ない話をしながら送り迎えをしている時間は楽しかったとしみじみ思います。時は戻ってきません。何気なく過ごす日常にある「楽しさ」を意識して充実した日々を送ってほしいと思います。