インタビュー紹介

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北山 美恵さん

北山 美恵さん

オーリス株式会社
総務(経理担当)
「丹波の地で、管理会計のスペシャリストとして働き続ける」

会社情報

オーリス株式会社
【所 在 地】丹波篠山市西岡屋681-1
【事業内容】住宅設備機器(クローゼット・下駄箱等の収納家具や洗面ドレスカウンター)の製造及び販売
【従業員数】154名(女性36名、男性118名)
(令和2年8月19日時点)

「丹波の地で、管理会計のスペシャリストとして働き続ける」

 ハウスメーカーのシステム収納を自社開発すると共に、グループ企業のショールームでの小売りなども行っているオーリス株式会社。企業ビジョンは、「やさしさにこだわる技術が、ここちよい暮らしにかわる」。1邸ごと、商品ごとに受注データを管理することで、いつでもパーツの追加・交換・メンテナンスが可能となる完全受注生産と邸別受注システムの運用など、技術と信頼を積み重ねながら事業展開しています。
 勤務歴20年の北山美恵さん。管理会計のスペシャリストとして活躍される北山さんに、お話を伺いました。

これまでの経歴を教えてください。

 生まれも育ちも丹波篠山市、数学が大好きな文系で、大学は経済学部出身です。地元が大好きで、神戸の大学に毎日電車で通学していました。就職氷河期の就活は厳しい状況で、留学する友人もいました。私は、地元企業の就職説明会に行った際、オーリス株式会社のブースで現在の上司と出会い、お人柄にひかれて入社を決めました。正直なところ、「企業や職務内容」というより「上司の人柄」で選びました。入社時の2000年は、当社が新卒採用を本格的に開始してまだ数年で、私が女性総合職第1号。入社から現在まで、経理一筋です。

お仕事について教えてください。

 当社の受注生産には、決められた品質、納期、コストの達成が求められます。そのためには、マネジメントと課題改善活動の構築が必要です。私は、どのような商品がよく売れているのか、その商品を作るのに、いくらの材料費や人件費、製造経費がかかるのかなど、様々な分析を行い、経営トップなどに判断材料として資料を提供しています。労働生産性が向上することで、企業価値はもとより、従業員満足度が向上し、働きやすい職場風土づくりにも役立ちます。
 数字が大好きな私の天職と考え、上司と相談しながら、システムを作ってきました。現在は、もう少し幅広い経理全般の業務も任されています。

 

~些細な仕事ほど確実に!~

仕事をするうえでこだわっていることや工夫していることはありますか。

 一つ目は、自分が納得することです。例えば、「こういう資料が欲しい」「こういうデータが欲しい」と言われた際に、目的をしっかりと確認するようにしています。たとえ相手が社長でも同じです。手探りで資料作成しても、相手の意図と異なっていると時間・労力ともに無駄になります。「相手に伝わる資料」であることを意識し、手探りではなく、目的と資料イメージを依頼者と共有することで、効率的かつ互いに満足度の高い資料ができあがるのだと思っています。
 二つ目は、こまめな整理です。「生産性の管理」では、工場で日々生産される製品の種類や数・従事者数・作業時間などから、1製品を製造するのにどれくらいの時間と経費がかかったかなどをデータ化しています。日々のデータ取りを確実に行うことで、資料作成の際の効率化に繋がります。
 また、現金の管理についても同様です。従業員が伝票を持ってきて支払を求められる場合には、日々、分類・整理し、スムーズに支払ができるように心がけています。
 いずれも些細なことですが、怠らずに行うことで、効率よく仕事ができているのではないかと感じています

モチベーションを維持する秘訣はありますか?

 基本的にくよくよせず、「Going My Way」な性格です。仕事でストレスを感じても、上司に気軽に打ち明けることができるため、持ち越さずに済んでいます。人に恵まれていますよね。
 また、一見「難しい」と思ったことも、諦めずに追求することでしょうか。多少妥協することもありますが、追求することで自分自身の納得にもつながり、それが次のやる気の源になっているように思います。
 とはいえ、ストレスを感じることもあります。そんな時は、読書や映画鑑賞など何かに没頭します。甥や姪のために洋服やマスクを作ったりもします。手先が器用なのは少し自慢です。

今後の目標を教えてください。

 今までは「管理会計のエキスパート」として邁進してきましたが、これからはマネジメントの仕事も行っていく立場になりました。幼い頃から学級委員のような性格なので、仕事の進行管理は何とかできるように思いますが、マネージャーには、悩み相談などのメンタル面のサポートも役割に入ってくるのかと思うと、若干不安です。
 しかし、20年も働いていると、他部署の社員ともコミュニケーションが取れる間柄にはなっているので、苦手意識はありながらも、自分を奮い立たせていきたいと思っています。大切なのは、男女関係なく、自分がやりたいと思う仕事をできる会社であることだと思っています。

これからリーダーを目指す女性にエールをお願いします!

 自分が「こうだ!」と思うことを、信じて突き進むことは大切だと思います。そのためには、目的を意識して自分なりの考えを持ち、効率的に進めることがポイントです。そうすることで、漠然とした不安が軽減され、スッキリした気持ちで仕事に取り組むことができると思います。