なぜ今、「女性の活躍」なのか
21世紀の成熟社会にふさわしい活力ある社会をつくって行くためには、多様化、高度化する時代の流れを敏感にとらえ、的確に対応していく必要があります。特に「女性」は多様性(ダイバーシティ)の重要な要素であり、女性の活躍が進むことで、多様な視点や価値観、創意工夫がもたらされ、社会を変える力となることから、これまで以上に「女性の活躍」が求められています。
女性の活躍は、企業経営にも大きなメリットをもたらします!
1.「女性の活躍」は、経営の多様化と市場競争力をもたらします
日々急速に変化し、多様化する市場環境を敏感に察知し対応するためには、企業側にも「多様性」が求められます。商品開発や販売戦略等、女性の視点やセンスを活かした企業経営を進めることで、多様化するニーズに対応することができ、市場の競争力も高まります。
2.「女性の活躍」は、優秀な人材の確保につながります!
少子高齢化により労働力人口が減少する中、女性をはじめとした多様で優秀な人材を育成し、確保していくことは、企業の持続的な発展のためには不可欠です。女性のキャリア形成支援や上位職への登用など、機会の拡大を積極的に進めることは、多くの優秀な女性社員を輩出するとともに、他の社員、特に次代を担う若手社員への刺激ともなります。また、女性がいきいきと活躍できる職場は、就活中の学生さんにとっても、企業選びの大きな魅力となります。
3.「女性の活躍」は、職場や業務の活性化をもたらします!
「女性の活躍」を進めていくためには、女性が活躍できる職場環境を整備する必要があります。そのため、各種支援制度を見直すことはもちろんですが、制度を活用できる職場風土の醸成や社員全体の意識改革、業務の効率化など、様々なことに取組むことになります。 それらの取組により、これまで気づかなかった業務や制度、意識の問題が明らかになり、そういった問題を解決していくことが、結果として、会社全体の職場や業務の活性化につながります。
4.「女性の活躍」は、企業イメージを向上させます!
女性が活躍できる職場は、全社員が活躍できる働きやすい職場です。また、女性活躍推進に優れた企業は、「多様な人材を活かすマネジメント能力」や「環境変化への適応力がある」という点で、「成長力のある企業」であると考えられています。 情報の「見える化」が進む中、消費者、取引先、投資家、就活中の学生など、様々な人たちが各企業の取組に注目していることから、女性活躍推進の取組は、企業イメージを向上させる上でも極めて重要です。
女性の活躍推進に向けて必要なことは
女性がその力を遺憾なく発揮し活躍するためには、上司や先輩社員をはじめとした周囲の人々の協力と理解が欠かせません。また、女性がいきいきと活躍できる職場は、すべての社員がいきいきと活躍できる職場です。 「女性の活躍」を推進していくためには、トップをはじめとするすべての社員が、その必要性を正しく理解し、一体となって取組むことが重要です。
女性の活躍推進に向けて
女性の能力発揮と機会拡大
(例えば)
- 女性社員の職域拡大やキャリア形成を意識した人事配置
- 女性社員の能力発揮と意識向上に向けたOJTの強化
- ライフステージに応じた研修の充実
女性の活躍を支える仕組みづくり
(例えば)
- 管理職層の理解促進と人材マネジメント力の強化
- 女性社員の状況や能力に応じた有効な人材マネジメント
- メンター制度の導入や女性ロールモデルの育成
- 女性社員間のネットワークづくり支援
「活躍できる・働きやすい職場」の実現に向けて
働きやすい体制づくり
(例えば)
- 長時間労働などの働き方の見直し
- タイムマネジメントを意識した業務遂行
- 業務の効率化・共有化
- 社員主体による職場改善検討
- テレワーク、在宅勤務、短時間勤務等、多様な働き方の活用
働きやすい職場風土の醸成
(例えば)
- 管理職及び男性社員の意識改革
- 風通しのよい職場づくり
- 社員間の相互理解・協力
- 育休取得者等をフォローする職員への適正な評価
制度を利用しやすい環境の整備
(例えば)
- 管理職等上司による積極的な呼びかけ
- 正しい知識・制度を周知と積極的な制度活用促進
- ライフイベントに応じた適切な情報提供
- 育休中・育休復帰者に向けた支援の充実